エッセイ,  音楽

生計をたてているかどうか?をそんなに重要視しなくてもいいと思う

プロとアマチュアの違いは本当によく話題になります。

「それで食えているかどうか」…とか言われたりして。

…それを言ったらきっと、日本のほっとんどの音楽家はアマチュアでしょうけれど。

 

出演料をいただいてステージに立ったことがあっても、食えていなければアマチュア?

…となれば私も、「食えているかどうか」を判断材料にしている人にとってはアマチュアですね。

そしてプロであっても、その殆どは「レッスンプロ」でしょう。

 

まだ二十歳前後だった頃、「音楽で食べられるようになりたい」って言ったら、プロの方(←職業音楽家としての意味も含む)に嫌な顔をされたことがありました(笑)。

「食べていくことを優先していさえすれば、それは別に難しいことじゃない。」

と言われました。

「音楽の本質はそこじゃない」とも。

そしてその後、進路に迷っている時、「プロとして生きていく生き方じゃなくても、自分の美を追求して「アマチュア」として生きていくという生き方もあるよ?」とも言われました。

実際、プロとアマの違いってなんだろうなーって感じるクオリティの高いアマチュアの演奏もたくさん聴いてきました。

 

なので、私個人は別にプロの方がアマチュアより偉いとかは思ってません。

一定以上の技量があれば&需要のあるものを追求すれば、食べられるものなんだろうなぁと思っているので。

 

何を優先するか?でしかないのかなと思ってます。

色々な制限のある中で、「「需要のあるもの」に時間と労力をかけて収入を得ること」と「食えなくても実現したい表現を追求すること」を天秤にかけた時に、人それぞれ、既に食い扶持には困らない人は後者を優先するでしょうし、とにかくまずは収入を得なければならない人が前者を優先してプロ(職業音楽家)になることもあるでしょう。…無論、需要のあるものとやりたいことが合致していて収入を得られるのが最強ですが。

 

大事なのは、どちらの状況であっても、クオリティ感覚を持って、その中でよりいいものを求め続けていく姿勢なのかなと思っています。

「こんなもんでいいだろう」と思った途端、もうそれはプロであってもアマチュアであっても、アーティストの姿勢ではないように思いますし。

 

ちなみに前述のプロの方は音楽で生活していますが、「自分が赤字になってでもやる仕事」と黒字になる仕事の両方をされています。

そんな音楽家をみていると、食えてるか食えてないかだけを判断基準にしてプロだアマだと優劣をつけるような姿勢はなんだか正直、「何が言いたいのかわからない」かなと。プロもアマも本当にピンキリですし。

超一流に食い込むアマチュアは滅多にいないとは思いますが(いないと断言はしませんが)、結構いい線に食い込んでくるアマチュア(生計を立てていないという意味)ってなにげにたくさん眠っているんじゃないかなと思います。

 

私のピアノの腕前は大したことありませんが、それでも伴奏の方が仕事をもらえます。

歌手として稼いだ額よりも、伴奏ピアニストとして稼いだ額の方が現時点では多いです。

ピアノのレベルと声楽のレベルを他の人と相対的に比べた時は、明らかに声楽の方が出来るはずなんですが(笑)、需要はピアノの方が圧倒的にあります。

 

…ピアノは習い事としてもポピュラーですが、声楽はそうでもありませんしね。

ピアノを習わせようか迷ったママ友の相談を受けることはあっても、歌を習わせようか迷うママ友は今のところ一人もいません(笑)

個人的にはダンスが習い事としてスタンダードになったように、歌も習い事としてもっとスタンダードになればいいのに!って思ってますが。

これも、歴然とした需要の差ですね。

 

安室奈美恵さんをはじめとするアクターズスクール出身者に若者が湧いたところから一気に国内のダンス人口が増えたように、歌でもそんなムーブメントが起きればいいのになぁと思っています。むしろその一端を担ってみたいものですが。

 

とりとめもなく。

色々と言う人はいますが、プロであってもアマチュアであっても、魂が揺さぶられるものに出会えているのはとても幸せです。

 

おしまい。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です