エッセイ,  音楽

「お客様は神様です」の本当の意味

「お客様は神様です」って有名な言葉があるけれど、「だから何やっても許されるんだゴルァ!!」っていう意味じゃないらしいよ。

 

音楽を演奏している時のゾーンに入っている感覚とか、音楽と繋がってる感じの時の「雑念が無く、心がまっさらな状態」が神に祈りを捧げるような感じに近いから、目の前のお客さんを神様とみた…ということらしい。

そして、パフォーマンスする人間はお客さんを喜ばせることが出来ることが絶対条件だから…と。

そういう意味で、「見守って、導いて、育ててくれる存在という意味でも神様らしい。

 

音楽でもなんでも、芸術活動はそこに「何らかの心の動きがある」から成立している。

もちろん、わかりやすさやわかりにくさはあるし、多数派にうけるものと相手を選ぶもの…自分が表現したいものがなかなか伝わりにくいこともあると思うけれど。

 

「見守って、導いて、育ててくれる存在」としてのお客さん。

日本人は演奏会でブーイングすることはほぼ無いけれど、本当は必要なことなんだと思う。

…表面上はニコニコして褒めておきながら、心の中で「もう二度といかない」とバッサリ切り捨てる人の方が、すごい冷たいと思う(笑)

もっともっと率直に、「何言ってるのかわからない」でもなんでも演者に伝えたほうが、演者も磨かれるのだろう。

 

10年くらい前、某有名大学の教授(男性)がリサイタルをするということで駆けつけた。

…感想。

 

……………………え?????  Σ(´Д` )

高音域がもうきったないのなんの(爆)声がひっくり返ってる…。

正直、ちゃんと技術をマスターしているのか疑問が出てくる程の出来でした(…これで教えてるのか!?と)。

 

な、ななななななななんで!?

ものすっごい体調悪かったのかな!?

…それともいつもこうなの!?!?!?

と、悶々としつつ、でもアナウンスも特に無かったし、高い音じゃない音は普通に歌ってるんだからきっと技術的な問題なんだろう…と。。一人納得。

 

…が、お客様は皆様、盛大に拍手。

「ブラボ~!!!」

 

ほ、本当か!?

本当にブラボーか!?

…「演奏が終わったらブラボーって言うもんだと思ってない???」っていう。

 

…でも私は見逃さなかった。

私の前の男性が、戸惑いながら少しの拍手をしつつも「…え???」って感じで首をかしげていたのを。

 

こういう声を拾えないと、本人「これでいいんだ」になっちゃうじゃん!!と。

…っていうか「これでいいんだ」になってるから、本来なら光り輝くはずの壮年期になってこういう歌を人前で堂々と歌っちゃってるわけですよね。若い子がチャレンジしてみました!っていうノリじゃないわけで。

 

ちょっと神様ぁ~。しっかりしてよ~。

ちゃんと育ててよ~~~。

…なんて。

 

演奏会は、共同作業。

ある演奏家が、演奏会はお客さんとセックスするようなものだと言っていたけれど、本当、そうなんだと思う。

 

イッてるフリとかしなくていい。

 

もっとこうして、もっとああして、…って互いの息づかいを感じながら、より心地よいものを探っていく場でもあるのかなと。(生々しい…ww)

彼女が実は演技してたって後からわかったら超ショックですよね。

 

…すごい下ネタになってしまったw

でも、音楽とそっちって、「波にのる感じ」とか結構関連性あるよね(まだ言う)。

 

演奏会とかに足を運ぶ方にお願い。

「見守って、導いて、育てていく」気持ちをもって足を運んでもらえると、演奏家はきっともっともっと育ちます。

人はいつだって成長出来るから。

 

おしまい。

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