娘が同じクラスの女の子のことを「めっちゃ歌うまい」って言っているのをきいて、歌手の卵みたいな子なのかな~って思った先日。
私も歌は子どもの頃からよく褒められてました。
小学1年生の頃、ある歌を「これ」って伝えるために歌ったら超びっくりされて「歌…うまいね」ってと言われてキョトンとしたのをはじめに…。
小学2年生の頃、歌のテストで一人ずつ順番に歌ったら、私が歌い終わると突然拍手と歓声が沸き起こり、「歌手になれるよ~!!」と。…当時の私はだいぶ世間知らずだったため「歌手」という職業がわからず、「歌手ってなんだろう?」って思ってましたが(笑)
転校を繰り返してましたが、小4の時も同様に歌のテストで拍手をもらって「歌の女王様」の賞状を音楽の先生にもらいました。学年で合唱している時に「お手本」として突然指名され、超緊張して声がひっくりかえって歌った記憶があります(お手本にならずにごめんなさい・笑)
でも、10歳の少女はすっかりその気になって、将来は演歌歌手になろうと思いました(笑)
芸能事務所のオーディションを受けたいと言ったら怒鳴りつけられて夢は封印しましたが。…もし親が子どもの意志を早期から尊重するタイプであったのなら、私は声楽家ではなく演歌歌手になっていたでしょう(笑)
…今も演歌の世界に惹かれる中身は変わっていないから、「髪」とかの日本歌曲が好きなんだろうなぁと思います(笑)
声楽でよく「持ち声がいい」って言いますが、私はもうプロになっている人の演奏と、教育学部の学生の歌しかまともに聴いていないので、いわゆるプロになる前の段階の子達の集団がどんな歌を歌っているのか、どんな声を持っているのかを基本的には知りません。
ただ、一般大学にいても、20歳くらいでhighF(超高いファ)を危なげなく歌える子が身近に数名いたので、声楽科にいったらきっとさぞかしみんな歌えるのだろうと思っていました(私は当時、正しい発声じゃなくて「音だけなら」出る類の人)。
でも、先日、声楽科の学生さんがA(ラ)が出ないだの苦しいだのと書いているのを読んで、「あれ?意外にみんながみんなそういうわけでもないものなのかぁ」と思いました。
前述の、既に楽器としての声を持っていたそれらの子達は、特にプロとしての活動を目指していたわけでもありませんでしたが、きっとずーっと所属する集団で常に「一番歌がうまい子」として「歌手になれるよ!!」という言葉を浴びて生きていたのだと思います。…でも、別に同じことを言われたからといってプロを目指すわけではないんですね。
センスのある子はたくさん眠っていて、それをどうするのかは結局は本人の意志なんだなぁ。
…と思いました。
そして、子どもの頃からバリバリに声がでるわけじゃなくても、A(ラ)が苦しかったのに今はもうアリアでもなんでも歌える!という方もいらっしゃるようで。
磨き続けていれば咲く花があって。
なんだか、素敵だなと思ったのでありました。
おしまい。