2018-04-02 01:30:16
ピアノと声楽、どっちのほうが得意ですか?と問われれば、断然後者。
ピアノは、プロコフィエフのソナタとか、リストとか絶対に弾けない…。
「真面目にやって」、せいぜいハノンを1~20番まで&スケール全調&アルペジオとトリルとスタッカートと三度進行のやつ…をやって、あと適当に自分の弱点を強化する指の動きをやって、曲をさらさら~と好き勝手に弾いておしまい(45分~60分程度…)。
基本的なスキルだけは落ちないように基礎練習はやっておこう…という感じで、正直なところ上達を望むのは厳しい…。
(ちなみにピアニストがその技術を維持するには最低3時間の練習が必要らしいです。)
でも、声楽は常によりよいものを模索しながら練習しているし、いわゆる超絶技巧系も歌えはする(そりゃもちろん超一流歌手と比較しちゃーなんだけども)。
…のに。
世間の評価というのは、「ピアノすげー!!!」なんですよ。本当。
え、私、ピアノ科じゃないけど…なんだけども。
「自分には出来ないことをやっている感」がピアノの方があるようで。
「よくそんな声出るね」
とか
「歌うまっ!」
っていうのが、どうも技術を研鑽した結果として得たものというイメージがあんまりつかない…?
生まれつき足が速いとか遅いとか、そういうイメージ…?
そしてみんな「走れはする」からピアノ程驚かない?
こないだ、昔いた団体について結構愚痴ってましたけれども(すみません)、そもそも歌って…初心者が増える程、「技術って何?」って感じなんですよね。
技術っていうものがなんなのか?っていうものが無いともう、何を基準に団体が運営されていくのか?っていうところにも影響があるわけですよ。
歌もそうだけど、演劇とかもそう。
あきらかに人に聴かせられるクオリティで歌えてないんだけど、クオリティの基準がそもそも無いとどうなるのか?
自己主張が強い人の「私、これ歌うから!」というのがそのまま通るんですよね。
…そして、「上手い人にソロを与えるべきで、そうじゃない人にまで全員にソロを与えなくてもいいんじゃないか?」なんて私が発言しようものなら「それは不平等だ!」って大バッシングが起こったりするわけです(そして私は「冷たい。偉そう。自分が目立てばそれでいいと考えている人。」という扱いになったり…)。
えーーーーー( ゚д゚ )ーーーーー!?
ごめん、また愚痴になったw
舌が肥えてないと味がわからないのと同様に、耳が肥えてないと歌もわからないのであります。。
本当はさ、歌だってピアノと同様に基礎があってさ、積み重ねだと思うのですよ(たまーにいる自然歌手を除く)。
何年もコツコツやって身についていくものなんですよ。
…っていうのがもっと広く一般に認知されたらいいな…。。。