2019-05-28 21:56:00
バス待ち
末子が予想外に幼稚園児になって、およそ一月半。(連休長かったなー)
救急入院から、そのまま予定していた検査入院期間に入った。
産まれて数時間で大病院へ救急搬送されてからほぼ2年間をずっと病院で過ごし、退院してからも入退院を繰り返しながら今。
でも、随分と医療ケアのある生活が「普通」になった。
今、入院している病室に、たまたま同じ病気の子がいて、お母さんに話しかけられた。
未来の姿…としての私達への質問。
希望をいただいたと言われた。
未来が見えなかった頃は、景色がモノクロだった。
障害児の面倒は母親がみるのが当たり前という社会システムの中で、私にはキャリアは存在しないなと思って、半年くらいクラシックの楽譜を見ることができなかった。
「お前にはできないけどな!w」って言われているような気がして。
「できる気がしない。」
…それは、別にその時にはじまったことではなかったけれど。
いつも、今も、ずっと、中途半端だ。
金銭的な問題、親の理解の問題…そういうところでそもそもスタートが違った私は、音楽を仕事にできたらいいなと思いつつも、いつも「落とし所」みたいなのを探していたような気がする。
「これだったら大丈夫そう」っていう。
大卒の段階で家が一軒立つくらい投資してるのが当たり前の世界に入るのは無理だな…と、それはもう高校生の頃には「理解」していた。
社会階層が違う人しかいないと。
…それならば。
と、手持ちのカードの中で、自分が望んでいて手が届きそうなものから選んでいった。
今、幸せか?と訊かれたら、間違いなく幸せだ。
でも少し、後ろ髪をひかれるようにして、音楽をもうちょっと突っ込んでやりたかったな…という未練はある。
それは今も。
「うちはそういう家じゃない。」
「お前にそんな才能あるわけない。」
「趣味でやりなさい。」
言われてきた言葉の数々は私の反抗心に火をつけつつも、でも現実を目の当たりにすると、じわじわと確信となって心の奥底に巣食い、私は「文句を言われない場所」を探した。
そして今、「文句を言われない場所」にいると思っている。
ろくに人と関わらず。
自己満足を追求して。
これでも文句を言ってくる奴は、私の個人的な領域を侵害していると主張できる範囲にしか、現状私は立っていない。
「これで文句ねーんだろ?」
…とでも言うようにそこに立っている私は、でもなぜか、少し苛立っている。
中途半端な自分にだろうか。
…暗い!w
明日は息子の心臓の検査。
一例目は早い。
おやすみなさい。