コロナ前以来、久しぶりに指導に携わることになり八ヶ月。
少々立場が変わり、部活動ではなく地域クラブ指導者という立場になった。
もともと部活動では指揮者は別にいてボイストレーナー的な立ち位置で関わっていたが、現在は最初から最後まで基本的には私が進めている。
とはいえ、あくまでここは声楽教室ではなく合唱クラブ。
扱う楽曲は合唱曲だ。
あまり技巧的ではない曲を選んだが、やはり「声楽曲」ではない。
ピアノ指導においての選曲はレベル・難易度によって選ぶ曲が決まってくるが、合唱の選曲…特に課題曲においてはそういう技術的な習熟度をガン無視で設定される。
夏に合同でNコンに出場したが、特に新一年生にあの曲はちょっと…と思った。
とりあえずその音が出るように違う方法で歌う癖を身に着けてしまうリスクが高い。
青春の思い出とか、きっかけとしての意味合いが強い場であることを承知はしているが。
いや別にね?
みんながみんなソロ歌えるようになりたいと思ってるわけじゃないし、声楽続けるわけでもないし、プロになりたいわけでもないのは理解してるよ。
でもさ、、マイナスに振れる可能性ってやっぱり指導に携わってるととても気になるんだな。
ってか私自身がいわゆる合唱っぽい歌い方からやり直しをせざるを得ない状況が過去にあったから余計に。
てかそもそも…歌唱技術の習得にあたって段階的に必要な技術が身につくようにカリキュラムって組まれてる?
技術とは何か?って共有されてる?
指導者や習う人個人のセンスや技量次第で全然違うことやってることすらない?(爆)
私が学生の頃、大学で指導に携わってきた某男性歌手のコンサートに足を運んだ時、換声点をまともに扱えてなくてびっくりした。でもそれよりも恐ろしいのはこれで長年大学で教えてきたということだと思う。日本のお客さんはブーイングとかしないから拍手してくれるけどさ。…少なくとも私の近くに座っていた男性もあからさまに首をかしげていたよ。
まぁ、私もそこまでもう若くないし、看護生活で10年過ぎてて外の情報に疎いからこういう話が「昔話」になってるかもしれないけど。
声楽と合唱を両方やってると、合唱をやめるように声楽の指導者が言うというケースはたまに耳にするけれど、技術というものに対する認識の相違がそういうことに繋がっているのではないかと思う。
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